遙伝説(3)
ジリリリリ……

カチッ

んっ!えっ!

遅刻だ〜!

昨日電池をかえるの忘れてた〜!

大急ぎで家を出た

「鳴海孝之30分遅刻!」

「あ〜今日は災厄だな〜」

「あんでさっ!」

「お前見たからだ!」

「あんですと〜!」

無視をして着替えに行った

は〜今日はなんかついてない気が…

「鳴海君ちょっといいですか?」

「はいなんでしょ〜?」

「今度うちで新メニューを始めたのでその宣伝のチラシを配って欲しいのですが」

「チラシですか?」

「そうです」

「判りました」

「それではお願いします」

店長が指した先にには山のようにチラシが詰まれていた

「もしかしてこれ全部ですか…」

「そうです」

これはさすがにきついぞ〜

「あの〜店長これは一人だときついと思うんですが?」

「そうですね。大空寺さんにもやってもらいましょう」

あいつと一緒かよ〜。きっと途中で逃げるぞ!

「大空寺さんには私から言っておきますのでよろしくお願いします」

「はい!」

外に出てチラシを配り始めた

「すかいてんぷるで新メニューが出来ました〜。よろしくお願いします〜」

「どうぞよろしくお願いします〜」

それにしても大空寺は何時になったら来るんだ〜

「すかいてんぷるで新メニューが出来ました〜よろしくお願いします〜」

「どうぞよろしくお願いします〜」

来ないとか無いと思うけど

「すかいてんぷるで新メニューが出来ました〜。よろしくお願いします〜」

「どうぞよろしくお願いします〜」

それから2時間ずっと配り続けた

は〜やっとここまで配ったか〜

「孝之君〜」

んっ?遙の声だな〜

遙が烏に突付かれながら走って来た

げっ!今度は烏ですか!

「助けて〜!」

「はやくこっちに来い」

「店の中に入れば大丈夫だと思うから!」

「うん」

遙を店の中に入れた

「ふ〜これで大丈夫だろ〜」

「ありがと〜」

「ちちくり〜ちちくり〜」

「こら〜大空寺〜!」

「あにさっ!」

「お前ビラ配りしないでなにやってた!」

「店の中で仕事してたさっ!」

「ま〜いいや、あとはお前の担当だ!頑張って来い」

「俺は遙の治療をしてくるから」

「遙、裏に行こうか」

「うん。でもいいの?」

「いいんだ。あいつもの仕事をしないといけないやつだったんだから」

「そうなんだ〜」

裏に入り救急箱を取った

「ひどくやられたな〜」

「うん」

「何でそうなったんだ?」

「ただ烏さんを見てたのそしたら急に…」

烏にさんをつけるか〜

烏って見るもなのか〜

「そうなのか〜」

「うん」

「いたっかたら言えよ」

「大丈夫」

「よしこれで終わりだ!」

「ありがとうね」

「な〜に。これ位当たり前さ〜」

「店でなにか飲んでるといいよ。俺ももうじきあがりだから一緒に帰ろう」

「うん」

「金のことは心配するな、俺の奢りだ!」

「うん」

店の方に戻ると見たことのある顔があった

「茜ちゃん!」

「お兄ちゃん!」

「なんでここに居るんだい?」

「あ〜約束忘れてますね〜」

「それは無いけどまさか今日来るとは思って無かったから」

「私は今度って言ったんです、だから何時来てもいいようにしとくのが常識です!」

「ま〜それはそうだな…」

「ちょうどお姉ちゃんも居ますしね」

「で何にするんだ?」

「え〜とですね〜、お勧めはなんですか?」

「お勧めか〜。これだな!」

「あ〜、わざと一番安いの言ったでしょ〜!」

ちっ、ばれたか〜

「私はこれ!」

「ちょっと待て、それってステーキか!」

「はい!」

「それはあんまりだろ〜!」

「確かあの時何でもって言いましたよ!」

「くっ!」

「お姉ちゃんはどれにするの?」

「お姉ちゃん遠慮すること無いんだよ!」

お前が言うなお前が!

「そうだぞ〜。俺に任しとけ〜」

「じゃ〜、私はこれ!」

「かしこまりました」

「はやくしてね〜!」

「オーダー入りまーす」

「ステーキとランチお願いします」

「はいよ!」

さて。あいつは真面目にやってるかな

あれ?いない。もしかして逃げたか!

でもチラシはなくなってるから終わったんだろうな〜

「玉野さんこれ!」

「わ〜ありがとうございます〜」

「あと大空寺にあったら伝えといて。渡したい物があるからって」

「御意!」

「ランチあがったよ〜!」

「はい!」

「遙お待たせ!」

「ありがとう」

「私のは!」

「もう少ししたらできるって」

「ステーキあがったよ〜!」

「はーい!」

「茜ちゃんの分だよ」

「やっと来た〜」

「頂きまーす」

「俺は仕事に戻るから」

仕事に戻ってあがりの時間まで働いた

あがりの時間になったので、着替えて遙たちの所に行った

「さて帰ろうか〜!」

「うん」

「はい!」

伝表を取りレジに向った

「ありがとうございます」

「え〜5000円になります」

「あ〜はいっ。・・・て、そんなわけ無いだろが〜!このチビ助が〜!」

「あんですと〜!だれがチビ助だ〜!」

「お前!」

「あんですと〜!」

「これで足りるはずだ〜。ここに置いとくぞ!」

代金と一緒に人形を置いた

「俺は帰るからな!」

店を出た

「なんですかさっきの人?」

「俺のバイト先の問題児だ!」

「問題児?」

「そうだ!」

「遙は知ってるよな〜!」

「うん」

「へ〜。二人でここに来たこともあるんだ〜」

「それがどうかしたか?」

「いえ、別に深い意味はありませんよ」

「なんか十分ありそうだけど!」

「そんなこと無いですって」

「ならいいけど」

「ね〜孝之君?」

「んっ?どうした?」

「孝之君の部屋行ってもいいかな〜?」

「俺はいいぞ!ちょっと散らかってるがな」

「お兄ちゃんの部屋はちょっとどころの話じゃないと思うんですけど〜」

「せっかく茜ちゃんも一緒にどうかな〜って思ったけどいやならいいや〜」

「俺は遙が居れば十分だし〜」

「あ〜、私はおまけですか〜」

「そうだ!」

「ひどいですよ〜。私だって傷付くんですから〜」

「ね〜孝之君〜。茜も一緒にいいでしょ?」

「ま〜今回だけだぞ!」

「やった〜!」

ま〜さっきのは言い過ぎたかもしれないしな

「ついたぞ!」

「へ〜ここがお兄ちゃんの家ですか〜」

「そうか〜茜ちゃんは初めてか〜」

「はい!」

中に入った

「うわ〜。やっぱり想像通りだ〜」

「でも前に来た時よりは片付いてるね」

「俺だって片付けくらいするさ」

「も〜お兄ちゃんいじけないでよ〜」

「そうだよ〜」

「どうせ俺の部屋は汚いですよ〜」

「も〜お兄ちゃん片付けるよ」

「そうだよ孝之君も早く〜」

「判ったよ」

こうして三人で部屋を片付けて二人俺の部屋に泊まった…

ーENDー


後書き

遙伝説か〜結構考える難しいな〜(^^ゞ
でもま〜何とかなった気がする(^^ゞ
ギャラリ〜へ